Chokei's talk  長寿の邦 前書き&目次

長寿の邦博物館完成予想絵(絵 ・紅型作家 名渡山愛擴氏)




まえがき

対談「長寿の邦」刊行委員会・代表編著者 吉田朝啓



沖縄が長寿日本一だということを知ったとき、
どうしてだろうという疑問と、
それはいつまで続くのだろうかという懸念を覚えるのは、
私だけでしょうか。

戦争であんなに痛めつけられた日本が、
衣食住ゼロのどん底から這い上がって
長寿世界一を達成したその中で、
さらにそれを上回る戦災を被った沖縄が長寿日本一、
従って世界一を達成したのですから、
これは「WHOの七不思議」と表現しても過言ではありません。

長寿を測る物差しはいろいろありますが、
沖縄の百歳以上の超長寿者の数や
男女平均の寿命が全国一だということは、
いまのところ事実のようです。

なぜ沖縄が長寿か。
その長寿を支えている根拠についても、
各界の専門家によって説明されていて、
「気候」「食習慣」「人情」がほどよく作用して
長寿県沖縄が育まれたと結論づけられています。

それでも、なぜ沖縄が長寿なのか、
具体的な日常生活に照らして
しっかり理解している県民は、まだ多くはありません。

まして、沖縄の中年男性の場合、
すでに全国一の座から滑り落ちて、長寿県沖縄の基盤を
危うくしているという実態を知っている人は少ないのです。

長寿に関して、このまま沖縄が無為無策に過ぎると、
トップの座をやがて他の長寿県に譲らなければならなくなります。

どうしたらいいか。
長寿に関する専門書を読む余裕のない一般県民に、
長寿のからくりを知ってもらうにはどうしたらいいか。考えました。

その結果、考えついたのが、この「長寿の邦」を語る対談集なのです。
「沖縄の自然風土と健康問題」
「沖縄の郷土料理と合理的な食習慣」
「沖縄くとぅばに見るチムグクル(人情)」のテーマの順に、
大鶴正満(琉球大学初代医学部長)、
尚弘子(元副知事、元琉球大学家政学科教授(栄養学)、
大城立裕(芥川賞作家)ご三名の先生に、
私(医師、公衆衛生学)がお話を伺いました。

語り言葉で、できるだけ平明に、
沖縄の長寿の中身やエピソードを披露して戴きました。
特に、傍点の部分にご注目願いたいと思います。


目次(内容)

まえがき            

第一章 疾病対策の果たした役割

琉球大学に医学部を    
長寿の要因           
亜熱帯性気候         
気候と健康            
沖縄のマラリア  
沖縄のフィラリア      
沖縄の腸内寄生虫病  
人づくりと民間活力  
危うし?長寿の金字塔   

第二章 沖縄の食文化

沖縄の郷土料理        
唐いも(甘藷=さつまいも)の伝来 
沖縄の食の革命 いもと豚 
庶民の食文化          
琉球王朝の宮廷料理
以類補類・豚肉料理
シンジ=煎じ
豚の脂
黒砂糖の油
豚肉のあくと野菜の灰汁
季節と食文化
豆腐
豆腐?(よう)
唐七和三
黒糖の伝来
長寿の素!黒糖   
海の幸
未病医学・医食同源

第三章 ウチナーの肝心

人の生き方と深く関わる言葉
長寿の四つの原因
長寿を包む精神風上
「おばー」
共同体の中での表現
愚直、不器用な善意
アンビバレントな言葉
当意即妙な言葉
ウチナーグチの将来
ウチナーグチとヤマトグチ
たすきがけの共同社会
身分、階級意識が希薄な沖縄
表現の具象性
やさしさの表現
愛・哀・想い
…グァー
テーゲー主義の見直し
ユタと御願
沖縄方言の持ち味

最終章 座談会(長寿の金字塔危うし)

提言 健康長寿博物館

人体への小宇宙旅行施設図

長寿の邦博物館完成予想絵(とじこみ)
(絵 ・紅型作家 名渡山愛擴氏)

あとがき



以下、単行本へつづきます
       ↓


推薦
TBSニュース23キャスター 筑紫哲也


戦中・戦後の苦難、基地の重圧、低所得・高失業ーなのに何故沖縄は長寿世界一の地となりえたのか。
その秘密を、四人のその道の達人が文化論を交えて縦横に語った。21世紀を健やかに生き抜く知恵を伝授する書。


発行 長寿対談刊行委員会
定価 1,600円(税込み、送料別)
ご注文は、下記まで。
メール o-r-pro@nirai.ne.jp
電話 070-5818-3038
オーシャン・ロード・プロダクション
那覇市首里石嶺町1-108-2




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